ストーリー

ベルベット(テマ・ウォーカー)は映画業界のトップ女優である。
並はずれた努力で築いてきたキャリアは華々しく、誰もが彼女をトップスターと認めている。しかし、全ての栄光を手にしたかのように見える彼女も、世界最高映画賞だけは獲得したことがなく、本当の意味でトップになったとは思えなかった。

女優としての全盛期は限られている。さらに上を目指すのならば、監督やプロデューサーの道に進む必要がある。しかし役者としての道も諦めたくはない。

馬鹿げた考えに思えるかもしれないが、彼女が導き出した答えは、史上究極のアクション映画の監督になり、主演を自らが務めることだった。

候補者に選ばれた理由は “自己確信の力”
自らが世界のトップになり、その過程そのものを映画にする。

その映画では、選挙候補者は全員が強い意志を持つスターだ。ただし、彼女がトップになることでその誰もが彼女を見上げることになるのだ。

この究極のノンフィクションが完成した時、彼女は生涯の目標を達成し、永遠に人々の記憶に残るだろう。