ストーリー

サンシャインは各地で起こる紛争の抑止力として開発された世界初の人型戦闘兵器。
そのプロトタイプだ。"平和を維持し、人々を幸福にする"ために自己改良するようプログラムされている。

ある晴れた日、彼は捕虜を収容する野戦病院で、戦場に出れば敵同士の兵士たちが互いの傷痕について冗談を言い、笑い合うのを見た。
その時、彼の精緻な頭脳に閃きが走った。もしかして、両方の陣営の兵士たちが銃を持つ前にお互いを笑わせようとしていたら、この争いは起こらなかったんじゃないか？

彼は大急ぎで戦術プログラムを書き換えた。
戦争はもうやめだ、僕は笑いで世界を平和にする。世にも珍しい機械のスタンドアップコメディアン誕生の瞬間だ。

けれど、彼を管理する人々は認めなかった。
"戦闘マシンがコメディアンになる？これまで聞いたなかで最悪のジョークだ"ーー。

彼はスクラップにされる前に修理工場から脱走し、スラム街に逃げ込んだ。
そこで力仕事をしながら、ストリートの子供たちと一緒に暮らした。今では、ジョークを飛ばす彼の周りには子供たちの笑い声が溢れている。

候補者に選ばれた理由は "真っ直ぐな願い"。
今日もマイク一本でステージという戦場に立つ。
彼は大統領になって、世界中の人々が大口開けて、爆発するかのような大声で笑う平和な世界を築こうとしているのだ。